十木舎

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新しいスタート

前回のブログでもご報告しましたが、先日、京都市岩倉の現場にて、上棟式を無事に迎えることができました。
いよいよ十木舎の要でもある大工さんの仕事がスタートです。


とは言いましたが、実は棟上げの前から大工さんの下準備は始まっています。
以前のブログでもご紹介した事がありますが、十木舎は右京区京北にある自社のプレカット工場にて構造材を加工しております。

今回はこの場所、巨大な木材加工機械が並ぶまさにその横で、大工さんが手仕事による構造材の調整を行いました。


細部を美しく仕上げるための加工を施していきます。



最新機械による精密な加工と、職人の技術による仕上げの融合です。



元大工さんでもある現場監督の森谷も加勢して進めていきます。

すっかり職人の顔になっていますね。

次から次へと仕上がっていき、無事に上棟の準備が整いました!


これらの下準備がどのような空間に仕上がっていくのか。楽しみですね。


さて、この記事のタイトルを「新しいスタート」とさせていただきましたが、棟上げによる新たなスタートだけではないのです。
実は先月9月から新しい設計スタッフとして、「長岡京の家」を設計しておりました、山浦が加わりました。
木の家の作り手として、長く愛される住まいを皆さまと一緒につくっていきたいと思います。
今後、打合せや見学会などで皆さまとお会いすることがあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは次回をお楽しみに。

山浦

岩倉の家 上棟しました!

岩倉の家 現場日記

今年は本当に雨や台風が多く不安定な気候が続きましたね~

そんな中、天気の合間に上棟させていただきました、岩倉の家の建て方の様子のご紹介です。



こちらのお宅は、なんといっても、1Fリビングと2F廊下の約15畳の吹き抜けスペースと
深い軒が特徴的な建築です。


軒を深くしたいけど、梁や柱などを玄関や駐車スペースに立てたくない場合がありますよね。

そんなお施主様の要望やデザインを重視した計画を実現するべく、

木造建築の伝統的な技術である「はね木」の手法を現代建築に応用しました。

屋根を支える垂木(たるき)という部材を家の内部より持ち出すことによって、やねの荷重を支えます。
上の写真がそれです。


吹き抜けスペースの屋根は太さ30センチを超える立派な登り梁で屋根を支えます。


長さは7m近くあります。クレーン車で吊られた登り梁を大工さんが慎重に組んでいきます。

完成すれば、この大きな梁が天井に現しになった大空間が見えてくることになります。


材木同士がキッチリと組まれてとても美しいです。





軒の天井も板張りになる予定です。

大工さんの手仕事によって、杉の無垢板を張っていきます。
今後の仕上がりがとても楽しみです!

上棟に至るまでには、お施主様と設計・工事 大工さんや各業者さんと綿密な打ち合わせと検討。

そしてその計画に基づいて、木材を加工し、現場で建て方をいたします。

図面で見てはいたものの、実際に現場で建ち上がった姿を見ると、
格別の思いがこみ上げてきます。

無事上棟を済ませて一息つきましたが、現場はこれからが本番。
お引渡しまで気を引き締めてまいります。

森谷

松井山手の家 (続編)

桧の無垢板で造る 階段施工中!


昨日お伝えした松井山手の家、本日はその続編です。

現場に入るとそこには、桧の良い香りが漂い
昨日は加工中だった階段が踊り場まで出来上がっていました。

うーん。やっぱりキレイです。


大工さんが一枚一枚手加工し、カンナで削っているので、

その光沢はやはり格別です。完成後、お施主様には

ぜひとも素足で歩いた感触も楽しみにしていただきたいものです!

段板は大工さんが加工した切り込みにキッチリと納まっていきます。

昨日、大工さんが前もって剥ぎ合わせた踊り場もこんな感じ・・・

桧の無垢板3枚を剥ぎ(ハギ)合わせてあります。

廻り階段の斜めの部分も正確に加工してあります。


ちょうどそこにお施主様とお子様が現場を見に来られました。

手加工の階段をかけている最中を見ていただくのは、またとない良い機会、

このチャンスを逃すことなく、施工中の階段の踊り場まで上がっていただきました!

お子様方にとっても、自分の家が出来上がっていくところをみて、

素敵な思い出の1ページとして、いつまでも覚えていてくださることを

願ってやみません・・・


森谷

松井山手の家 現場から

松井山手の家  現場から

十木舎の現場日記。今回は京田辺市は松井山手からです。

閑静な住宅街に先月上棟させていただいてから一か月を過ぎました。

今年は度重なる台風や長雨で工程の調整に各業者さんも一苦労です。

先月の上棟の様子


夏の暑いさなか大工さんも必死に頑張ってくれて、順調に上棟できました。



十木舎では屋根材はガルバリウム鋼板葺きを標準仕様としております。
こちらのお宅では比較的屋根勾配が緩やかで、片流れという屋根形状から
立てハゼ葺きという工法を採用しました。



一枚7mもある屋根材を連続して施工していきます。

下葺き材にはルーフラミテクトという透湿性のあるシートを採用。
屋根材との間に結露が発生しにくい状態にします。





屋根職人さん、きっちり納めてくれました。
屋根が葺き終わると現場としても一安心できます。


今週、内部は大工さんの腕の見せ所、階段をかける作業の真っ最中です。
今回はその一部をほんの少しだけ・・・

十木舎では階段材は桧の無垢板で作ります。
大工さんが削ってくれた桧の板は見事な光沢を放ちます。


そこに大工さん、階段の段板が入るところに印をつけ加工します。


廻り階段の段板は、あらかじめ何枚か板を剥ぎ合わせておきます。

さてさて、階段が仕上がるのが楽しみです。


また、進捗状況お知らせできればと思います。

森谷

現場日記 出町の家

出町の家  造作

京都市内、出町商店街にほど近い路地に建築中の十木舎「出町の家」

内部の造作も大詰めです。

こちらのお宅では建て替え前の建物に使用されていた、床板を再利用できないかとのご依頼がありました。

長い年月にわたり一緒に生活され、お施主様も特別の思い入れのある物。。。
解体時、丁寧に取り外し、保管しておりました。

黒光りしていて、とても歴史と風格を感じますね。
状態からしてかなりの歳月が経っている様子。

欅(けやき)でしょうか。

無垢材の一枚板、少しひずみが生じていましたので、修正して再利用できるか
判断します。

加工開始です!
電気カンナでねじれを直していきます。

黒く残っている部分がくぼんでいるのでので、削れません。

この部分がなくなるまで、平坦に削っていきます。
当時の木目があらわになってきました・・・



削り終わってビックリ。見事な木目が現れました。

ケヤキの縮み杢(ちぢみもく)、希少です。

当初の建築当時はかなり吟味して材料を選択されていたことが伺えます。


現在進行中の新築住宅でも床の地板として使用し
再び息を吹き返すことになります。
これぞ木のリフォームですね!

左が今回仕上げた欅(ケヤキ)の床板 (オイル仕上げ)
右は床板に合わせて選択した床かまち(カリン)
右端は床の前板(ケヤキ)

出町の家の和室は天井に無垢の杉板を使用した、竿縁天井を採用しています。
杉の天井板がこちら・・・

無垢材なので板それぞれに風合いがあります。

大工さんの腕の見せ所



出町の家、和室中心のご紹介でした。

こちらの現場では、桧(ヒノキ)の造作家具やキッチンの壁・トイレの床にはタイルを
採用されております。今回ご紹介できないのが残念ですが、またの機会に・・・

現場も完成まであと少し、各業者、職人さんも気合いを入れて
頑張っています。

完成がとても楽しみです。

森谷