十木舎

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岩倉の家 完成見学会 開催!

寒さの中にも春の暖かさが少しずつ感じられる頃となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
この度十木舎では、京都市左京区岩倉にて完成見学会を開催いたします!

叡山電鉄の沿線、三宅八幡宮や蓮華寺といった古刹の気配が漂う風致地区が今回の建築地です。
深い庇と南向きの木製サッシによる大きな開口や、2階へと続く勾配天井が作りだすダイナミックな空間は圧巻です。
約37坪という充実した建物の中には、造り付けのソファをはじめとする十木舎自慢の無垢の木材をふんだんに使った室内造作や家事動線など、こだわりの家づくりが広がります。
住まい手の暮らしを想い計画され、自然素材と職人の技によって仕上げられた、写真や言葉では伝えきれない心地のよい空間をぜひご体感下さい!

皆様のご予約お待ちしております。

※ご予約制となりますので、事前にご希望の日時をお申し込みください。
※小さなお子様は必ず手をつないでいただくようお願いいたします。

岩倉の家 仕上げ工事

岩倉の家 完成まぢか!

いよいよ完成を間近に控え、現場では各職人さんも
最終の仕上げ工事に余念がありません。

この完成までの数週間は現場を納める監督としても、一番気を遣う
時期でもあります。

しかし、日々完成に近づく姿に、
これまでのお施主様との打合せ、設計、職人さんの仕事・・・
それぞれの情熱と努力によって過ごしたここ数ヶ月間の日々が
この瞬間の為にあったのだと思うと格別な気持ちがこみあげてきます。

庭では大工さんがウッドデッキと板塀を作る作業中。

こちらの現場を担当してくれた西川棟梁。
最後まで丁寧な仕事ぶりです。


板塀は最後の仕上げ塗装中。




内部では床の養生も外されて、綺麗な階段もあらわになりました。

総桧造りの階段。すべて無垢の桧の板で見事な光沢を放っています。

まわりは一面ヒノキの香りが漂います。



段板も大工さんが一枚一枚手加工で仕上げたので、肌触りも抜群です。



吹き抜けのダイナミックな梁組と階段




玄関の手摺とベンチ
ここにも大工さんのきめ細やかな手仕事が光ります。



こちらのお宅ではお施主様のご好意により、
完成見学会をさせていただくことになりましたので、
是非、一度無垢材と自然素材の心地よさを体感してみてくださいね。

森谷

町家の左官工事

町家改修<左官>

2月も半ばを過ぎまだまだ寒い日が続いております。
暖かくなるのが待ち遠しいですね。

町家の改修現場の職人さんも日々頑張ってくれています。

そんな現場から今回は左官屋さんの仕事に注目です!

築90年の町家。土台や柱などで傷みがあったところは、新しく入れ替えたり
補強するなど手を加え、同時に壁土がはがれてしまっていたところなどは
再度、竹の下地(竹小舞といいます)を縄で編み込みます。

竹小舞を編んでくれているのは女性の左官職人さん。
仕事楽しいですか?と聞いてみると…「はい!」と迷いのない言葉。

左官職人になりたい人も希少なこの時代に、何とも力強いお言葉をいただきました。

壁土はこんな感じ。




この壁土を竹を編んだ所へ塗りこんでいきます。

一度荒く塗り込み、乾いてから数度塗り重ねて仕上げていきます。


左官職人さんをはじめ、伝統的な職人技を継承していくのも、
とても大切なことと改めて感じる日となりました。

木と土と紙で建てられた建築。現代の職人さんによって手を加えられ

現代の町家としてよみがえる姿が楽しみで仕方ありません。

それではこの続きもお楽しみに。


森谷




大工さんが作る家具

こんにちは、山浦です。
今は自分で設計し十木舎で建てた家(長岡京の家)に住み、気持ちのよい木の家を日々楽しんでいます。

そこで、今回は自宅のデスクを少し紹介したいと思います。



このデスク、どうですか!
工事中の大工さんにお任せでお願いしてみたらこうなりました。



階段の段板に使った堅木であるウォールナットの端材が、天板の反り止めとネジの穴埋めに使われています。
機能と意匠のバランスが絶妙で、お気に入りなんです。

今回、脚は折りたたみができるものをとお願いし、わずかなデザインの確認をしただけで、材料の使い方はお任せ。
こういう職人のセンスに感動するのも、手作りの現場ならではかと思います。

家具屋で揃えるのも良いですが、オリジナルで制作してもらうと家の雰囲気にも合ってうれしいですね。
十木舎の大工さんはいい仕事してくれます。


これからも、こういう自宅の細かな部分を少しずつご紹介していけたらと思います。
それではまた。

山浦

岩倉の家タイル貼り

岩倉の家。タイル貼り中!

今年も早二月に入りまして寒暖の差が激しいので体調の管理も
とても難しいですよね。皆さまは大丈夫ですか?

今日は岩倉の家からタイル貼りの様子を少しだけですが。

トイレの腰壁のタイルです。2cmx9.5cmのボーダータイル。

現場に搬入されてきたときは、このような30㎝角の紙貼りのシート状です。
目地の太さもキッチリ5mm。


このシートを職人さんが壁に貼っていきます。

カウンター等の形状に合わせてタイルをカットして貼り付けますが、
あまり小さくカットしたり、中途半端な寸法のタイルが入らない方が綺麗なので、
あらかじめタイルの種類と寸法を決めておき、それに合わせてカウンターの
高さや幅などを調整するなど(タイル割と言います。)が綺麗にタイルを貼る秘訣です。



このシートを一面貼り付け、目地の幅もキッチリそろえてから表面の紙を
はがします。
最後に目地材を詰めます。


良い感じに仕上がりました!


「タイルをご検討なさる時のご参考になれば幸いです。」

森谷